手土産を渡すタイミング|訪問直後か、帰り際か
訪問した直後に渡すのか、辞去するときに渡すのか。応接室、玄関先、会食、相手の自宅と、場面によって答えが変わります。私が使い分けている基準をそのまま書きました。
手土産で一番迷うのは品物選びだと思っていたのですが、実際に持っていくと「いつ出すか」で固まることのほうが多いと気づきました。訪問した直後なのか、帰り際なのか。場面によって答えが変わるので、私が使い分けている基準を書いておきます。
基本は「挨拶が済んで、席についてから」
一般的には、用件の話に入る前、挨拶が一段落したところで渡すとされています。話し終えたあとだと相手はお礼を言うタイミングを逃しますし、こちらも切り出しづらくなります。
私は、名刺交換を終えて席をすすめられ、腰を落ち着けたところで出しています。玄関やドアの前で渡そうとすると、相手は品物を持ったまま案内することになります。その一手間を増やさないという意味でも、この順番が楽です。
場面別に見ていく
応接室や会議室に通されたとき
もっとも標準的な形です。着席して挨拶が済み、本題に入る直前に差し出します。テーブルが広い場合は手渡し、狭い場合は相手の正面に置く形になりますが、置くときも品物の正面を相手に向けます。
雑談が長引きそうなときは、間を待たずに早めに出したほうがよいと感じています。渡すきっかけを探しているあいだ、こちらの意識が手元の紙袋に向いてしまうためです。
玄関先で失礼するとき
上がらずに帰る前提の訪問では、挨拶をしてすぐに渡します。ここでは紙袋から出さず、袋ごと渡してかまいません。相手はそのまま室内へ運ぶことになるからです。
相手の自宅を訪ねるとき
部屋に通されて、席をすすめられたところで渡します。冷蔵や冷凍が必要なものを持っていく場合だけは例外で、玄関の時点で「冷蔵のものが入っています」と伝えてしまいます。しまう場所の判断は早いほうが相手にとって助かります。
会食のとき
会食は帰り際です。最初に渡すと、相手は食事のあいだずっと荷物を抱えることになります。私は会計を済ませ、店を出る直前か、店の外に出たところで渡しています。
このとき効いてくるのが品物の持ち帰りやすさです。相手が電車で移動する日に大きくて重いものを渡すと、渡した瞬間から荷物になります。会食に持っていくなら、片手で持てる大きさに収めるのが親切です。
複数人で訪問するとき
こちらが複数人で行く場合は、誰が渡すかを事前に決めておきます。同行者が持っていることを知らずに二人が同時に鞄へ手を伸ばすと、その時点で場が止まります。役職が上の人が渡すのが自然ですが、実際に手配した人が渡してもかまいません。決まっていること自体のほうが大事です。
相手が不在だったとき
約束していた相手に会えないこともあります。この場合は取次の方に、誰から誰宛てかを伝えて預けます。名刺を添えておくと、あとから確認できる形になります。持ち帰って次回に回す選択もありますが、日持ちの短いものだとその判断ができません。私が訪問用に日持ちのするものを選びがちなのは、この場面を何度か経験したからです。
迷ったときの決め方
私は次の順で考えています。
- 相手がその場で置き場所に困らないか
- 冷蔵・冷凍など、早く伝えるべき情報があるか
- 帰るときに相手の荷物にならないか
この三つのどれかに引っかかるなら、渡すタイミングをずらします。逆に言えば、どれにも当たらない品物であれば、細かいことを気にしなくてよいとも考えています。日持ちがして、常温で置けて、片手で持てるものを選んでおくと、タイミングの自由度がそのまま上がります。