一軍の選び方
「一軍」という言葉は野球から借りています。一軍とはレギュラー、いつでも先発に出せる主力のことです。 このサイトで一軍と呼んでいるのは、手土産として失敗しにくい条件を満たした品のことで、 味の順位ではありません。何を基準にしているのかを、ここに全部書いておきます。
先に、正直に書いておきます
掲載している商品のすべてを、私が食べているわけではありません。 実際に渡したことがある品には「実際に渡しました」の印を付けて、それ以外と区別しています。
手土産が成功するかどうかは、自分が食べておいしかったかより、 相手が受け取って困らないかで決まる場面のほうが多い、というのが私の考えです。 だから味の感想ではなく、条件で選んでいます。 全部を食べたふりをして書くほうが読み物としては強いのでしょうが、 それをやると、この基準ごと信じてもらえなくなります。
一軍の6つの条件
手土産で失敗するときは、たいてい味ではなく段取りで失敗します。 日持ちが足りない、人数が足りない、当日買えない、格が合わない。 そこを先につぶすための条件です。
1定番性
贈答の定番として知られているか。百貨店・駅・空港で扱われているか。「知らないものをもらった」という戸惑いを相手に与えないことを、いちばん上に置いています。
2日持ち
訪問が翌週にずれても、配送に一日かかっても持つか。相手がその日のうちに食べられるとは限りません。
3個包装
職場でそのまま配れるか。人数が読めない場面では、切り分けが必要な品はそれだけで候補から外れます。逆に家族へ渡すなら、ホールのまま持って行ったほうがいい場面もあります。
4入手性
通販で買えるか、都市部なら当日でも手に入るか。良い品でも、出発前に買えなければ手土産としては役に立ちません。
5場面適合
相手と目的に対して格が合っているか。安すぎても高すぎても相手に気を遣わせます。合わせるべきは自分の予算ではなく、その場面です。
6価格帯が分かること
いくらの品なのかが相手に伝わるか、調べれば分かるか。値段の見当がつかない品は、受け取った側が返礼に困ります。
6つ全部を満たす必要はありません。どれを優先するかは場面で変わります。 だから商品ページには「この場面での選び方」として、 その品をどういう場面のために選んだのかを書いています。
基準に入れていないこと
- 味の順位付け。おいしさは好みの問題で、私が決めることではありません。
- 珍しさ・入手困難さ。話のきっかけにはなりますが、失敗しにくさとは別の話です。むしろ入手性とは逆を向きます。
- ランキングの順位そのもの。定番かどうかを判断する材料としては見ますが、順位をそのまま並べ替えて載せることはしません。
「実際に渡しました」の印について
私が実際に渡した、または食べたことがある品には実際に渡しましたの印を付けています。印が付いていない品は、上の6条件で選んだ品です。
どちらも同じ基準で掲載していますが、書ける中身が違います。 印のある品には、渡してみて初めて分かったこと——箱の大きさ、受付でそのまま預けられたか、 持ち歩いた時間に耐えたか——を添えています。
この印は今後増えていきます。出張の多い仕事なので、渡す機会そのものは多くあります。 増えた分だけこのサイトは強くなる、という作りにしてあります。
では「自分の言葉」はどこにあるのか
味の感想ではなく、判断です。 取引先への初訪問なら日持ちを優先する、人数が読めない職場なら個包装を外さない、 下関から出張に出るならこれを選ぶ——そういう「この場面ならこう選ぶ」の部分が、 私が書いている中身です。
手土産を選ぶ場面は仕事柄よく回ってきますが、私は選ぶのが得意なわけではありません。 毎回迷います。迷わないために基準を作った、というのが正直なところです。