差し入れにのしは必要か|部活・大会の激励と、発表会の楽屋見舞いの表書き・名前の書き方
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練習の日のようなふだんの差し入れなら、のしは付けなくてかまいません。付けるのは、合宿や大会の前の激励、発表会や公演の楽屋見舞いのように名目がはっきりしているときです。どちらも紅白の蝶結び(花結び)ののし紙で、合宿などスポーツの陣中見舞いなら「陣中御見舞」「祈 御必勝」、楽屋見舞いなら「楽屋御見舞」と書きます。名前は3人ほどまでなら連名、それより多ければ「〇〇一同」にします。
差し入れには、練習の日のちょっとしたものから、大会や発表会の前に持っていくものまで幅があります。名目のはっきりした日ほど、のし紙をかけるか、表書きを何にするかで迷います。このページでは、部活・大会・合宿の激励と、発表会・演奏会・公演の楽屋見舞いに絞って、百貨店と水引の専門店が公開している案内に沿って整理しました。
選挙事務所への陣中見舞いは、このページでは扱いません。お金を包む楽屋見舞い(祝儀袋)も対象外で、品物の差し入れだけを書いています。のしと掛け紙の違いや水引の考え方そのものは手土産にのしは必要かにまとめています。
先に結論:場面別の早見表
| 迷うところ | 目安 |
|---|---|
| 練習の日のふだんの差し入れ | のしは付けなくてよい。のし紙をかけるなら無地のしか「こころばかり」 |
| 合宿・大会の前の激励 | 紅白の蝶結びののし紙に「陣中御見舞」「祈 御健闘」「祈 御必勝」 |
| 練習試合などで相手チームを訪ねる | お礼や挨拶の名目があるなら、紅白の蝶結びに「御礼」「御挨拶」 |
| 発表会・演奏会・公演の楽屋見舞い | 紅白の花結び(蝶結び)ののし紙に「楽屋御見舞」「御部屋見舞」 |
| 記念公演・初公演 | 「御祝」とすることも多い |
| 「御見舞」とだけ書く | 間違いではないが、病気見舞いのように見えることがある |
| 名前 | 1人なら下段に名前。3人ほどまでは連名、それより多ければ「〇〇一同」 |
理由と出典は、項目ごとに下で書きます。
練習の日の差し入れ:のしは付けなくてよい
特別な行事ではない日常の贈り物には、表書きを入れない包み方や、控えめに気持ちを伝える表書きが向いていると、三越伊勢丹の「のし紙とかけ紙の正しいマナー」(新しいタブで開きます)は書いています。挙げている中には、のしやリボンを使わない「包装のみ」、表書きのない「無地のし」、「わずかなものですが」という気持ちを伝える「こころばかり」があります。「こころばかり」は、相手に負担をかけたくないときにふさわしい表書きだとしています。阪急百貨店の「手土産の渡し方」の解説(新しいタブで開きます)も、気軽な訪問の手土産にはのし紙をつけなくてもよいと案内しています。
練習の日に持っていく飲み物やお菓子は、この日常の贈り物にあたります。このサイトでは、店の包装のままで十分だと考えています。のし紙をかけたいときも、無地のしか「こころばかり」までにとどめます。
配りやすい品は個包装で配りやすい手土産に、職場への差し入れの品は大人数の職場への差し入れに置いてあります。
合宿・大会の前の激励:「陣中御見舞」「祈 御必勝」
高島屋の「お見舞い」のご贈答マナー(新しいタブで開きます)は、陣中見舞いの主なものとして選挙とスポーツの合宿を挙げています。使うのは、のしのついた紅白5本蝶結びののし紙です。表書きは「陣中御見舞」で、スポーツの場合の表書きとして「祈 御健闘」「祈 御必勝」も載せています。
このサイトでは、合宿の差し入れだけでなく、大会や試合の前の激励にも、この3つの表書きが使えると考えています。品は、その場で開いてみんなで食べられるものがよい、と高島屋は書いています。人数の多いチームなら、一人ずつ手に取れる個包装の品にすると分けやすくなります。
陣中見舞いには選挙の場面も含まれますが(高島屋)、上に書いたとおり、選挙事務所への差し入れはこのページの対象外です。
練習試合などで、相手チームを訪ねるとき
相手の学校やクラブに招いてもらう練習試合では、差し入れというより訪問の手土産に近くなります。阪急百貨店の解説は、訪問の目的がはっきりしている手土産にはのし紙をつけるのが一般的だとしています。紅白蝶結びののし紙に「御礼」「御祝」「御挨拶」など訪問の目的を書き、下に渡す側の名前を書く形です。
招いてもらったお礼なら「御礼」、初めて訪ねる相手への挨拶なら「御挨拶」になります。
発表会・演奏会・公演の楽屋見舞い:「楽屋御見舞」
楽屋への差し入れは、紅白花結びにのし付きで「楽屋御見舞」「御部屋見舞」「御祝」「寿」などとして贈るとよい、と三越伊勢丹の法人向けストアの「楽屋に差し入れする品物の体裁は?」(新しいタブで開きます)は書いています。品物の例には、お菓子・果物・花束などが挙がっています。
京都の水引・祝儀袋の専門店、水引館は、楽屋見舞いの祝儀袋の表書きを「楽屋見舞の表書きの注意点」(新しいタブで開きます)で解説しています。表書きは「楽屋見舞」か「御部屋見舞」でよく、10周年の記念公演や初公演のような記念の公演では「御祝」とすることも多い、としています。祝儀袋についての解説ですが、挙がっている表書きは、三越伊勢丹の法人向けストアが品物の差し入れに挙げるものとほぼ重なります。
「御見舞」とだけ書かない
同じ「見舞い」でも、病気や災害のお見舞いには、紅白の結び切りの水引で、のしを付けない掛け紙を使います(三越伊勢丹)。楽屋見舞いはこれと違い、のし付きの花結びです。水引館は、「御見舞」でも間違いではないものの、病気見舞いのような印象を与えることがあるとして、「御部屋見舞」のように一行で書くよう勧めています。
流派や会の慣習があるとき
公演の内容や流派によって表書きが異なることもあるので、その公演や流派をよく分かっている人に尋ねたほうがよい、と水引館は注意しています。習いごとの発表会なら、先生や会の世話役に先に聞いておくと確かです。
名前の書き方:個人名か、連名か、「〇〇一同」か
表書きの下段に入れる名前は、高島屋の「表書きの書き方」(新しいタブで開きます)に沿うと次のとおりです。
- 1人で贈る: 上段の表書きより小さめに、下段に名前を書く
- 3人ほどまで: 連名にする。目上の人から順に、右から左へ書く
- それより多い: 「〇〇一同」と書く。高島屋は会社名・部署名・グループ名などを例に挙げています
- 代表者の名前だけを入れる: 代表者の名前を中央に書き、左に小さく「外一同」と入れて、ほかの人の名前を書いた紙を中に入れる
- 「有志一同」とする: 全員の名前を書いた紙を中に入れる
部活の保護者がまとめて贈るなら「〇〇部 保護者一同」、習いごとの仲間で贈るなら「〇〇教室一同」のような書き方になります。贈る相手の名前を入れたいときは、上段の左に、表書きよりやや上に小さく書く、と高島屋は案内しています。
差し入れは会場で手渡しし、チームや出演者の皆さんに広く渡る品なので、のし紙は包装の外にかける外のしにします(高島屋のよくあるご質問(新しいタブで開きます))。内のしとの違いは手土産にのしは必要かにまとめています。
店で頼むときの伝え方
百貨店や菓子店でのし紙を頼むときは、「部活の大会の差し入れです」「発表会の楽屋見舞いです」のように用途を伝え、表書きと名前を指定します。三越伊勢丹のオンラインギフトストアのように、注文の際にのし紙の種類と表書きを指定できる通販もあります。
リボンのかかった包装には、のし紙をかけません。パッケージにリボンがついている場合にのし紙をつけるとマナー違反になる、と阪急百貨店の解説は書いています。のしを付けたい差し入れは、リボンのない包装で頼みます。
渡すときの一言の例
感想より、受け取ったあとの扱い方を一言添える形にしています。
| 場面 | 一言の例 |
|---|---|
| 練習の日に | 「気持ちばかりですが、練習のあとにでも皆さんでどうぞ」 |
| 合宿・大会の前に | 「陣中見舞いです。試合、応援しています」 |
| 練習試合で相手チームに | 「本日はありがとうございます。皆さんでどうぞ」 |
| 発表会・公演の楽屋見舞いに | 「楽しみにしていました。皆さんで召し上がってください」 |
渡す相手は、部活なら顧問・監督やマネージャー、発表会なら受付や会の世話役など、まとめて受け取る人にします。誰に渡せばよいか分からないときは、先に聞いておくと渡す場で迷いません。渡す前に顧問や代表に確かめておくことは部活・クラブへの差し入れは迷惑?にまとめています。
やってはいけないこと
- 激励や楽屋見舞いに、結び切りの水引を使う。 結び切りは、病気や災害が二度と繰り返されないようにという意味で、お見舞いに使う結び方です(三越伊勢丹)。激励や楽屋見舞いは、紅白の蝶結び(花結び)にします(高島屋、三越伊勢丹の法人向けストア)
- リボンのかかった包装に、のし紙をかける。 マナー違反になる、と阪急百貨店の解説は書いています
よくある質問
「陣中見舞い」は選挙のときの言葉ではないのですか?
選挙だけではありません。高島屋は、陣中見舞いの主なものとして選挙とスポーツの合宿を挙げ、スポーツの場合の表書きとして「祈 御健闘」「祈 御必勝」を載せています。スポーツの陣中見舞いの表書きなので、このサイトでは大会の前にも使えると考えています。このページでは、選挙事務所への陣中見舞いは扱っていません。
蝶結びと花結びは違うものですか?
同じ結び方です。三越伊勢丹は「もろわな結び(花結び・蝶結び)」とまとめて書き、何度あってもよい慶事や季節の挨拶に使うとしています。高島屋は陣中見舞いの水引を「紅白5本蝶結び」、三越伊勢丹の法人向けストアは楽屋見舞いを「紅白花結び」と書いていますが、同じ結び方を指しています。
職場への差し入れにも、のしは要りますか?
このサイトでは、ふだんの職場への差し入れも、練習の日の差し入れと同じく日常の贈り物と考えています。店の包装のままか、無地のしで足ります。品の選び方は大人数の職場への差し入れに、退職の日に配るお菓子ののしは退職のときに職場へ配るお菓子のマナーにまとめています。
配る品を条件から選ぶなら個包装で配りやすい手土産と日持ちする手土産に、のしと掛け紙の違い、外のしと内のしの基本は手土産にのしは必要かにまとめています。