手土産の紙袋マナー|袋のまま渡してよい場面と、持ち帰る理由
袋から出すのが丁寧と言われる一方で、出さないほうが親切な場面もあります。袋のまま渡してよい条件、出した袋の扱い、雨の日、複数個あるときの持ち方をまとめました。
渡し方のなかでも、紙袋だけは判断が分かれます。袋から出すのが丁寧と言われる一方で、出さないほうが親切な場面も確かにあります。私が使っている線引きを書いておきます。
紙袋はもともと「持ち運ぶための袋」
紙袋は、店から持ち運ぶあいだに品物が汚れたり濡れたりしないようにするためのものです。この前提を知っていると、判断はかなり単純になります。運び終えたら役目は終わり、渡すのは中身だけ。これが基本形です。
そのため室内に通されて渡す場面では、袋から品物を出し、正面を相手に向けて両手で差し出します。空いた袋はたたんで自分の鞄にしまいます。
袋のまま渡してよい場面
一方で、袋ごと渡したほうがよい場面もあります。私が袋のまま渡すのは次のようなときです。
- 玄関先で失礼するなど、相手がそのまま室内へ運ぶとき
- 屋外や店の前で渡すとき
- 相手が電車や徒歩でそのまま持ち帰るとき
- 箱が大きい、複数個あるなど、袋なしでは持ちにくいとき
このときは黙って差し出すのではなく、「袋のままで失礼します」「そのままお持ちください」と一言添えます。手を抜いたのではなく、相手の都合を考えた結果だと伝わります。
出した袋は持ち帰る
袋から出したときは、たたんで自分で持ち帰ります。相手に処分の手間をかけないためですが、実際のところ、たたむ動作が入ることで渡したあとの間が自然に埋まるという利点もあります。
一つだけ気をつけているのは、たたむのを渡した直後にやらないことです。相手がお礼を言っている最中に手元で袋をたたみ始めると、そちらに視線が向いてしまいます。私はいったん膝の上に置いて、会話が動いてからたたんでいます。
雨の日
雨の日は紙袋が弱点になります。底が抜けたり印刷がにじんだりすると、中身が無事でも見た目で損をします。
私は雨の予報が出ている日は、店でもらった紙袋の外側にもう一枚、無地のビニール袋をかけて運びます。渡すときに外側を外し、紙袋から品物を出す。手間は増えますが、濡れた袋をそのまま差し出すよりずっとよいと考えています。
袋の口を折り返して閉じておくのも効きます。上から降り込む分は、これでかなり防げます。
複数個あるとき
複数の相手に渡す場合は、一つの大きな袋にまとめて運び、渡すときに小分けにするのが扱いやすい形です。相手ごとに袋を分けて持つと、どれが誰のものか分からなくなります。
同じ相手に二つ以上渡すときは、袋ごと渡してしまってかまいません。二つの箱を両手で抱えて差し出すより、袋に入ったまま渡したほうが受け取りやすいためです。
店の袋が付いてこないとき
通販で取り寄せたものや、包装だけを頼んだものには、店の紙袋が付いてこないことがあります。裸の箱をそのまま持ち歩くわけにもいかないので、私は無地の紙袋を何枚か常備しています。白か紺の、ロゴが入っていないものです。
別の店の袋に入れて渡すのは避けたほうがよいとされています。中身と袋の店名が食い違うと、受け取った側が戸惑うためです。無地であれば、この問題は起きません。
袋そのものについて
購入した店の紙袋をそのまま使うのが普通です。別の店の袋に入れ替えるのは避けます。そして渡す前に、袋の中にレシートや値札が残っていないかを必ず確認します。私はこれを一度やってしまったことがあり、それ以来、店を出た時点で中を見る習慣にしました。